遺品整理は何日かかる?部屋別の作業時間の目安|家族だけで行う場合と業者に依頼する場合
遺品整理は何日かかる?まずは全体の目安を知ろう
親や家族が亡くなったあと、実家に残された家具、衣類、家電、書類、写真などを整理する遺品整理。
いざ始めようと思っても、
「何日くらいかかるのだろう?」
「仕事を休んで片付けたほうがいい?」
「家族だけで終わらせられる?」
「業者に頼めば一日で終わるのかな?」
と、作業に必要な時間がわからず悩む方も多いでしょう。
遺品整理にかかる日数は、家の広さ・荷物の量・作業する人数・残す物を判断する時間によって大きく変わります。
例えば、荷物が少ないワンルームなら、業者に依頼して数時間で作業が終わる場合があります。一方、長年住んでいた一戸建てで家具や生活用品が多い場合は、複数日かかることもあります。
家族だけで整理する場合は、仕事や家庭の都合で週末しか作業できず、数週間から数か月かかることもあります。
そのため、「何日で終わるか」だけでなく、いつまでに終える必要があるのか、どこまで整理するのかを先に決めることが大切です。
業者に依頼した場合の間取り別・作業時間の目安
まずは、遺品整理業者に依頼した場合の一般的な目安を見てみましょう。
以下は、荷物の量が標準的で、仕分け・搬出などの基本的な作業を行う場合の参考です。実際の時間は、作業人数や住宅の状況によって変わります。業界の公開事例でも、ワンルームは数時間、2DKから2LDKは半日程度から一日、広い一戸建ては複数日という幅があります。
| 間取り | 業者に依頼した場合の作業時間の目安 |
|---|---|
| ワンルーム・1K | 2〜4時間程度 |
| 1DK・1LDK | 半日〜1日程度 |
| 2DK・2LDK | 半日〜1日程度 |
| 3DK・3LDK | 1日程度、荷物によっては複数日 |
| 4LDK以上の一戸建て | 1〜3日程度、状況によってはそれ以上 |
※目安には幅があります。家財の量、仕分けの細かさ、搬出経路、清掃の有無などによって、上記より短くなる場合も長くなる場合もあります。
ワンルーム・1Kの場合
一人暮らしの部屋で、荷物が比較的少なければ、数時間で基本的な整理が終わることがあります。
ただし、部屋が狭くても物が多かったり、書類や貴重品を丁寧に探す必要があったりすると、時間は長くなります。
1DK・1LDKの場合
寝室とリビング、キッチンなど複数の場所を整理するため、ワンルームより作業範囲が広くなります。
家具や家電が多い場合は、一日程度を見込んでおくと計画しやすいでしょう。
2DK・2LDKの場合
部屋数が増えると、家具や衣類、日用品なども多くなりがちです。
一部の部屋だけを整理するのか、家全体の荷物を仕分けて運び出すのかによっても、時間が変わります。
3DK・3LDKの場合
複数の寝室や収納がある住宅では、部屋ごとに仕分けを行う必要があります。
荷物が多い場合や、思い出の品を一つずつ確認する場合は、作業が一日で終わらないこともあります。
4LDK以上の一戸建ての場合
一戸建てでは、居室だけでなく、押し入れ、納戸、物置、庭、車庫などにも荷物が残っている場合があります。
家財の量によっては数日かかることもあるため、見積もり時に、どこまで整理するのかを具体的に伝えておきましょう。
家族だけで遺品整理をする場合は何日かかる?
家族だけで遺品整理を行う場合は、業者に依頼する場合より期間が長くなりやすい傾向があります。
その理由は、荷物の仕分けや運び出しだけでなく、仕事や家庭の都合に合わせて作業を進める必要があるからです。
例えば、毎週末だけ作業する場合、家の広さや荷物の量によっては、数週間から数か月かかることがあります。遠方の実家へ通いながら整理する場合は、さらに期間が延びることもあります。
家族だけで行うメリットは、業者への作業費を抑えやすく、大切な物を自分たちで確認できることです。
一方で、家具の搬出や大量の荷物の処分には、体力も時間も必要です。
また、写真や手紙などを見つけるたびに思い出がよみがえり、作業が進まなくなることもあります。
そのため、最初からすべてを自分たちだけで行おうとせず、家族で行う作業と、業者に任せる作業を分ける方法も検討してみましょう。
部屋別に見る遺品整理の作業時間の目安
ここでは、家族2人程度で整理を進める場合を想定し、場所ごとの作業時間の目安を紹介します。
以下は実際の間取りや荷物の量によって大きく変わる、あくまで計画用の参考時間です。重要書類の探索や家族間の相談にかかる時間は、別に考えておくとよいでしょう。
| 場所 | 作業時間の目安 | 時間がかかりやすい理由 |
|---|---|---|
| リビング | 半日〜1日 | 家具・家電・小物が多い |
| 寝室 | 2〜5時間程度 | 衣類やタンスの整理 |
| キッチン | 3〜6時間程度 | 食器・調理器具・食品の確認 |
| 浴室・洗面所・トイレ | 1〜3時間程度 | 日用品や消耗品の仕分け |
| 押し入れ・クローゼット | 3〜8時間程度 | 箱や衣類が大量にある |
| 物置・倉庫・車庫 | 半日〜1日以上 | 大型品や用途不明の物がある |
※一度に多くの作業をする場合の目安です。家具の大きさ、収納の量、家族の人数、処分方法によって異なります。
リビングの整理
リビングには、ソファやテレビ台などの大型家具だけでなく、書類、郵便物、趣味用品、日用品などが集まりやすくなっています。
大型家具を動かす前に、引き出しや棚の中を確認しておきましょう。
寝室の整理
寝室では、衣類、タンス、寝具、アクセサリー、身の回りの小物などを整理します。
ポケットや引き出しの中に、現金や重要書類が残っていることもあるため、処分する前に確認することが大切です。
キッチンの整理
キッチンは、食器や調理器具、保存容器、食品など、種類の違う物が多くあります。
未開封の食品であっても、保管状態や期限などを確認し、何を残すのかを判断しましょう。
押し入れ・クローゼットの整理
収納場所は、作業が想像以上に長引きやすい場所です。
普段使っていない箱や衣類が大量に入っていたり、何が入っているかわからない段ボールが積まれていたりすることがあります。
箱の中身を一つずつ確認する必要があるため、余裕を持った計画が必要です。
物置・倉庫・車庫の整理
屋外の収納場所には、工具、園芸用品、古い家電、季節用品などが残されていることがあります。
重い物や大きな物がある場合は、無理に家族だけで運ばず、安全に搬出できる方法を考えましょう。
遺品整理が長引く5つの理由
作業時間が予定より長くなるのには、いくつかの理由があります。
1.荷物が多い
長年暮らした家には、日用品や衣類、家具、趣味の品などが少しずつ増えています。
物の量が多いほど、確認や仕分け、搬出に時間がかかります。
2.残す物を決められない
遺品整理では、単純に不要品を処分するだけでなく、何を残すか判断しなければなりません。
特に写真や手紙、故人が大切にしていた物は、家族の間でも意見が分かれることがあります。
3.家族全員の予定が合わない
遠方に住む家族や、仕事が忙しい家族がいると、全員で作業できる日が限られます。
作業日を決められず、少しずつ進めることになる場合もあります。
4.貴重品や書類を探す必要がある
通帳や印鑑、契約書、保険関係の書類などがどこにあるかわからないと、探す時間が必要になります。
処分を始める前に、重要な物を確認する時間を確保しておきましょう。
5.大型家具や処分方法の確認に時間がかかる
家具や家電の搬出、粗大ごみの手配などは、物の種類や自治体のルールによって進め方が異なります。
一度に大量の不用品が出る場合は、通常の家庭ごみとは別の手続きや搬出方法が必要になることもあります。
遺品整理を予定どおり進めるための方法
最初に整理の期限を決める
退去や売却などの予定がある場合は、いつまでに何を終える必要があるかを確認します。
期限が決まれば、作業の優先順位をつけやすくなります。
部屋ごとに作業する
家全体を一度に片付けようとすると、何から手をつければよいかわからなくなることがあります。
まずは玄関、次に寝室、その次にリビングというように、作業する場所を決めて進めましょう。
「残す・譲る・処分・保留」に分ける
迷う物をその場で無理に処分する必要はありません。
保留する物を別にしておけば、ほかの整理を進めながら、後から落ち着いて判断できます。
家族の役割を決める
例えば、一人は書類や貴重品の確認、もう一人は衣類の仕分けというように役割を分けます。
遠方の家族には写真を送って確認してもらうなど、現地にいなくても参加できる方法を考えましょう。
大変な作業は業者に相談する
荷物が多く、家族だけでは難しい場合は、遺品整理業者へ相談する方法もあります。
すべてを任せる必要はありません。思い出の品や書類の確認は家族で行い、大型家具や大量の荷物の搬出だけをお願いすることも検討できます。
家事代行17年の経験から感じる、実家の整理で大切なこと
家事代行を17年経験してきた中で、高齢の方のお宅では、長年使ってきた物が多くなり、日常的な掃除や整理整頓が難しくなっているケースがあります。
遺品整理でも、物が多いと単純に搬出する時間だけでなく、「何を残すのか」を判断する時間が必要になります。
そのため、部屋を早く空にすることだけを優先すると、大切な物を誤って処分してしまうおそれがあります。
写真、手紙、重要書類などを先に確認し、その後で家具や日用品の整理を進めると、後悔を防ぎやすくなります。
また、親が元気なうちから少しずつ整理しておけば、将来家族が遺品整理をするときの負担を減らせる場合もあります。
整理する時間を短くすることだけでなく、残す物をきちんと確認することも大切です。
遺品整理を始める前のチェックリスト
作業を始める前に、次の項目を確認しておきましょう。
□ いつまでに整理する必要があるか確認した
□ 家族で作業する日を決めた
□ 貴重品や重要書類を先に探すことにした
□ 残す物・譲る物・処分する物・保留する物を分ける準備をした
□ 部屋ごとの作業順を決めた
□ 大型家具や大量の荷物の搬出方法を考えた
□ 業者に依頼する場合は見積もりを確認した
これらを事前に整理しておくことで、作業中に迷う時間を減らし、予定を立てやすくなります。
まとめ|遺品整理の日数は荷物の量と進め方で変わります
遺品整理に何日かかるかは、家の広さだけでは決まりません。
荷物の量、作業する人数、貴重品や思い出の品を確認する時間、搬出方法などによって大きく変わります。
業者に依頼する場合、荷物が少ないワンルームなら数時間で終わることがありますが、広い一戸建てでは複数日かかることもあります。家族だけで行う場合は、休日だけ作業するなどの事情によって、数週間から数か月かかる場合もあります。
効率よく進めるためには、
整理の期限を確認する
部屋ごとに作業する
残す物を先に決める
家族で役割を分ける
必要に応じて業者へ依頼する
ことが大切です。
遺品整理は、単に荷物を運び出す作業ではありません。故人の大切な物を確認し、家族が納得できる形で整理を進めることが重要です。
無理に一日で終わらせようとせず、必要な時間を確保しながら進めていきましょう。
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